CONCEPTコンセプト
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部屋名のパズルではなく
暮らしをイメージした自由な計画
暮らしをイメージした自由な計画
家づくりの中で飛び交う「LDK」や「脱衣所」といった部屋名の数々。当たり前のように使っているこの言葉そのものに捉われていると考えたことはありませんか。
リビングにはソファとローテーブル、ダイニングにはダイニングテーブル、洗面脱衣室にはボイラーと洗濯機と洗面台の3点セット。部屋名に沿った家具や設備は、果たして本当にその場所にないといけないものなのでしょうか。
家づくりをする前に私たちは必ずご自宅を訪問します。そこで、ご家族の癖や習慣を設計者の目線で確認し、その情報をもとに会話を重ねます。LDKに置いていたソファは単なる背もたれになっていて、実は床に座ってくつろいでいる方が多かった。テレビを眺めながらリビングで歯を磨くのが朝の日課だったなど、一見すると些細に思える暮らしのピースを集めることで、理想の住まいは見えてきます。
化粧や歯磨きなど身支度を整える洗面台は洗濯機と隣り合わせではなく、もっと明るい居心地の良い場所に設けたい。ソファよりも座ったり寝転がったりできる小上がりスペースの方が良いかもしれない。部屋名に捉われずに暮らしをイメージした先にあるのは、知らずに刷り込まれていた既成概念や「間取り」といった縛りからの自由です。
家族の存在や過ごす時間によってつくられる空間は、LDKや洗面脱衣室といった部屋名では表現しきれない暮らしの領域です。設計者目線で捉える日常風景や、それをもとに交わされるいくつもの雑談から見えてくる本当の快適さ。部屋名のパズルではなく、そうした関わりからご家族それぞれの唯一無二のプランが生まれます。