シンプルで上質な暮らしを支える回遊式の間取り
夫婦、子ども1人
「住宅展示場で見たミライエホームさんのモデルハウスの佇まいに一目ぼれしたんです」というNさんご夫妻。シンプルな中にも木の質感が効果的に使われている洗練された室内のデザインにもほれ込みました。
建物続きのカーポート、吹き抜けのリビング、効率のよい回遊動線、片流れの屋根など、要望を伝えて仕上がったプランをベースに、細かな部分を詰めていきました。「回遊動線はミライエホームさんからの提案でしたが、仕事から帰ってきて、手を洗い、スーツを脱いで洗うものはそのまま洗濯機へ。シャワーを浴びて着替えてリビングへという動線が効率的で、この間取りは大正解でした」とNさん。オープン棚の見せる収納も、センスの良い奥さんの工夫で機能的でおしゃれな印象になっています。
夫婦ともにお気に入りなのが、モールテックスの素材づかいです。キッチン、洗面台、そしてテレビを配置した壁と要所要所に、珍しいホワイトを採用して存在感を示しています。「私たちが雑誌やネットで探したものを伝えると、さらにブラッシュアップして提案してくれる。ほとんど『できません』とは言わずに、難しい場合はそれを上回るアイデアを出してくれるんです。家事動線や細かな意匠、素材づかいなど、デザインだけでなく使い勝手も含めた提案にプロの力を感じました」。













FROM DESIGNER設計者より
敷地は大きめのアパートが建っていた敷地を2分割して売り出された土地の一方。もう一方の敷地にはどういう家が建つのか、周辺の状況と併せ考えると、45度の方位の振れはどのように影響するのか、という敷地の読み解きがこの家の方向性を決めました。
複数のプランから、結果として南西向きではなく南東を向き、往来からの視線は開口の低めコントロールと塀の設置で閉じ、南西からの午後の陽は吹き抜けから取り入れるという解となり、成功したと感じています。
内部の設計においては、ピアノが置ける多目的なプラスαの部屋を回遊動線の中央に配し、LDKは元よりファミリークローゼットからも手が届く空間としています。子供の成長と共に様々に使え、日常的には大人にとっても、超使い勝手の良い場所となったのではないでしょうか。
うろうろしたり、ごろごろしたり、着替えたり、ストレッチをしたり、洗濯物をまとめたり、アイロンをかけながらテレビを見たり、コロナの隔離には使えないが、具合の悪くなった子供を寝かせたり、(もちろん大人も)、お雛様を飾ったり、子供達が集まって誕生会をするのもこの場所になるでしょう。
こういう日常の機微をちゃんと受け止められることが、暮らしの質を上げることに繋がるのではないかと考えています。






