ずっと家族でいられる場所を。 新琴似の家01
2025年
建て替えだった本プロジェクトにおいて、欠かせない存在が3人の息子さんでした。20歳から16歳(設計当時)の男三兄弟。友だちが多く、家はみんなの遊び場のような場所になっていました。通常、大きなお子さんがいる家庭では子ども部屋を最小限にする等、子の独立を見据えて計画します。対して、依頼主からのオーダーは「いつでも帰ってこられるよう、子どもたちのスペースをきちんと確保した上で、多くの人が集まれる場にしたい」というもの。とにかく仲の良い家族です。そこで目指したのは、言うなれば「大きな子どもの子育て住宅」でした。
プランニングにあたり、建て替え前の御宅を拝見したのですが、奥様の家事の負担は相当なものだと感じました。そこで、家事を極力軽くするための動線を考案。例えば、洗濯の「洗う」から「干す」までの一連の作業がスムーズになる間取りとしています。また、友だちが泊まる機会が多いので、2階にシャワールームを、1階にはみんなで遊べるプレイルームを設置。なお、3つの子ども部屋前に用意したクローゼットをはじめ、随所に収納スペースを配置していることも、暮らしやすさを叶えるための特長です。
リビングの位置は、この家の象徴です。依頼主は建て替え前の家と同じく、南西に面する間取りをイメージされていました。しかし、この仲良しで明るい家族にふさわしいのは「朝、活力がみなぎる家」なのではと私たちは考えたのです。つまり、朝に太陽を存分に感じられる南東向きの「朝の家」。その考え方をお伝えしたところ、依頼主に共感いただき、リビングが南東に面するレイアウトとなりました。ちなみに、依頼主は店舗内装などを手掛けるものづくりのプロ。テーブルを片持ち梁の構造で宙に浮かせたり、引き戸のレール部分を隠すつくりにしたりと、依頼主の細かなこだわりを私たちも一緒になって面白がって形にしていきました。













