家族の習慣を内包する家
Sさん宅・夫50代、妻40代、子ども2人
旧居は築40年を越える古い民家。隣家は奥さんのご実家で、自由に行き来をしながら庭でBBQを楽しむのがSさんご一家の日課でした。「とはいえ古い家でしたから、単身赴任中の夫が戻ってくるタイミングで建て替えを決めました」と奥さん。情報収集のために訪れた住宅展示場でミライエホームのモデルハウスに一目惚れ。最終的に3社まで絞って検討した結果、「カーポートを設置してBBQ時は車を停めることで往来の視線を避ける」という家だけではなく、敷地全体を捉えて家族の過ごし方を考えた提案に感激し、ミライエホームでの家づくりを決意しました。
BBQに使う炭や道具を置くのに便利なサンルームのような場所があったり、洗濯物を干す・勉強をする・印鑑やアルバム等の雑多なものを収納するといった多目的な機能を担うリビング横の居室など、事前の自宅訪問でわかったことは、Sさんご一家の旧居は「古いけれど、暮らしやすさがある」ということ。
新たな住まいは、こうした旧居の暮らしやすさや家族の習慣を内包しながら、これまで以上に快適に刷新。庭に面した南向きの窓際に土間をつくることで、内と外の行き来をスムーズに。土間とフラットにつながる庭のコンクリートテラスは、BBQ道具を置くなどかつてのサンルームの役割を果たしています。仕切りのない開放的なLDKの一角に、大容量の収納を設けたスペースを配置。旧居のリビング横の部屋が担っていたものを整然と受け止める場所になっています。「洗練されたデザインの中に、私たち家族の暮らしやすさが詰まっています」と笑顔で話す奥さんでした。











FROM DESIGNER設計者より
Sさんご一家の旧居は居室が田の字型に並ぶ昭和特有の間取り。庭との間にBBQセットを置くサンルームのような場所があり、リビング横の部屋が着替えや勉強、洗濯物を畳むなど多目的な役割を担っていたりと、古いながらもSさんご一家の暮らしに適した使いやすさがありました。
また、玄関周りやリビング、キッチンなど、物は多いけれど、収納や片付けが非常に上手く、室内を覆う雑多なものが整然と並べられているという暮らしの特徴も見受けられました。
全体的にこぼれ落ちそうな日常生活を受け止めること、古いながらも使い勝手の良かった旧居での暮らしを生かしつつ、現代風にアレンジすることを意識してプランを構築しました。
リビング横には、旧居時代にさまざまな用途を担っていた暮らしの諸々を受け止める余力のある領域として、仕切りのない居室を設置。大容量の収納を設置して、日常生活に必要な雑多なものを集約しています。この空間は、整理整頓が得意な奥さんの収納技術がうまく生かされていて、ラベリングや仕分けによりご自身の手でより一層使いやすさを叶えています。
庭先には以前のサンルーム的要素を担う、コンクリートテラスを設置。内と外の行き来を自由に促す土間を設けて、より快適にBBQが楽しめるよう整えています。また、往来の視線を避けるためにカーポートを設置して、車の出し入れで目隠しできるように配慮もなされています。旧居で大切にしていた暮らしの習慣や楽しみが、よりブラッシュアップされた住まいとなりました。




