借景を魅せる家
2022年
夫40代、妻30代、子ども2人
札幌市内の閑静な住宅街。ダイニングの大きな開口の先に映るのは、隣家が丹精を込めて育てている美しい庭です。「満開の桜も見える素晴らしい景色です」と、Mさんご一家が新居で初めて迎える春は想像以上に豊かなものでした。
マンション暮らしだったMさんご一家は、戸建てで生まれ育ったご主人たっての希望で新居を検討することに。「量産型の家ではなく、オリジナリティーのある家で暮らしたい」と考えていたMさんは、住宅展示場で出会ったミライエホームのモデルハウスに「普通の家ではない」と好印象を抱いたそう。数社に絞って検討した末に、「最初に見せてくれたプランに暮らしている人の物語が見えました」と家づくりの姿勢に心を打ち、依頼を決めました。
奥さんが最も重視したのが動線です。「帰宅時の手洗い、食事の支度、洗濯や収納をこなす効率の良い動きを実現できるようにイメージしました」と奥さん。キッチンを中心に多方向にアクセスできる8の字動線をベースに、奥さんの日々の習慣を考慮しながら整理しました。マンション暮らしは手狭ながらも1フロアで過ごせる便利さがあったということから、生活に欠かせない要素を1階に集約した平屋感覚のレイアウトも日々を一層快適にしています。
リビングの窓の先の庭は「バーベキューやプール遊びができるように、夏に向けて芝生を敷きたいと思っています」というMさんご一家。「マンション派だった私ですが、戸建ての楽しさ、快適さを満喫しています」と笑顔が広がる奥さんです。
















FROM DESIGNER設計者より
どの案件も同様ですが、プラン依頼のお話が来ると、まずはGoogleのストリートビューで敷地を見ることから始めます。Mさん宅の敷地をストリートビューで見たところ、お隣の庭の立派さ加減にびっくり。これはもう「借景」として使わせていただかない手はないなというところからプランがスタートしました。
次に、敷地の図面を見せていただき、間口が10.9メートルしかないのに、奥行が33メートルもあることにまたびっくり。これはもう「平屋」しかないな!と、要望のヒアリングをしている最中からゾーニングが浮かんできて、ご提案を進めていきました。
見せていただいた以前のお住まいはマンションの高層階で、とても眺望の良いお部屋でした。そして、歴代トップ3に入るくらいの片付け上手な方で、室内はとても綺麗に整理整頓されていました。であればこその要望や希望が打ち合わせのたびに提示され、それにはあまりびっくりせずに、喜んでアイデアを出させていただきました。楽しみながら良い家づくりができたことに感謝しています。




