センスと開放感に満ちた住まい
2024年
Sさん宅・夫、妻
結婚を機にマイホームを考え始めたSさん。最初は建売住宅を見て回りましたが、自分たちが目指すスタイルにはなかなか出会えず注文住宅へとシフト。その中で知ったのがミライエホームです。訪れたモデルハウスの木を使った雰囲気が好みとぴったり合って、ぜひ話を聞いてみたいと思ったそうです。具体的なプランニングに入ってからも、打てば響くようなレスポンスの速さや、豊富なアイディアと柔軟性で提案されるプランがどれも魅力的で驚かされることもしばしば。
「とにかくセンスが良かったんです。開放的でシンプル。上質の素材を使い、洗練されているけど住みやすそうな家という印象を受けました。事務所にお邪魔した時にも、あ、ここは参考にしたい、これも取り入れたい、と思える素敵な空間だったんです」とSさん。
希望したのはなるべく仕切りを作らずに家全体がワンルームのような開放的な空間です。また共働きのため、家事動線や生活するうえでのルーティンが効率的に組める間取りに。それでいて生活感が出過ぎず、スタイリッシュにもなりすぎない絶妙なバランスを追求しました。それはまさにミライエホームが得意とする、デザイン性と暮らしやすさ両方を兼ね備える家づくりを表しています。
オープンな寝室や仕切りなしの空間、全面土間など、ほかにはない自由な発想で個性あふれるS邸。以前に比べ、家でゆっくり過ごす時間が楽しくなったと2人は語ります。もう少し観葉植物を増やそうか、夏は庭でBBQもいいね、とこの家でやりたいことがどんどん増えているようです。















FROM DESIGNER設計者より
S様の家づくりのステップは、ミライエの家づくりを象徴するような、他社では真似できないであろう進め方となりました。プランニングのキーワードは「夫婦二人のおしゃれな家」「ヨガも出来る私の部屋」「俺の部屋」「沢山ある本を上手くディスプレイ」「DINKSならではの家事効率」「土間…」といったところ。
(1)最初の提案
敷地がやや建て込んだ街中ということもあり、ガレージ上を中間階とした2階リビングで階段に書架のある計画案です。
S様ご夫妻もすっかりお気に入りでしたが、お二人で話し合われて、キッチンの位置と家事動線がちょっとしっくりこないかも…ヨガスペースをもう少し身近な位置に…ということで、改良案を提示しました。
(2)スキップ2階リビング改良案
改良した案は、まあこれはこれで良かったのですが、次にお二人が出された懸念は「自分たちはおそらく2階リビングは住みこなせない!」という不安感でした。
1階リビングにすること自体は簡単なのですが、自家用車2台を少なくとも屋根がある状態にするには、2階リビングにして下階をカーポートにするのが最も合理的でコストのかからない方法です。
敷地が少々変形していることや、来客用駐車スペースも必須与条。建て込んだ敷地で光が望めるのは道路側だけ…といった制約にじわじわ攻め込まれながらも、「この敷地で1階リビングにするには外置きカーポートになり、工事費がそれなりに上がりますから、コンパクトに作ってみますね」と言って第3案をつくりました。
(3)コンパクト1階リビング&外置きお揃いガレージ案
道路側に屋根付きカーポートが配置されると、1階リビングの位置は敷地奥側になり、採光条件が厳しくなります。それでもコンパクトに収めるために階段室を光の筒にして、書架コーナーとヨガコーナーを絡める案です。
ですが、前2案が斬新なプランだったので、いかにもつまらなく見えてしまいます。
設計者自身がちょっとつまんないかな…なんて感じる案がお客様に支持されるはずはなく、S様からは、もっと土間生活!もっと斬新!もっと個性!もっと明るく!という希望がどんどん出されてきました。
設計者としては、凹むどころかむしろ「我が意を得たり」的な感じですから、「じゃあ思い切っていきますね」と言って4案目を提示しました。
(4)決着案手前
こういう変遷を経て、これまでの懸念や不安や不満を全解決した案ができました。このプランからウォークスルートイレは不採用となりましたが、3回でも4回でもお客様の満足と設計者自身の満足の双方が得られるまで、根本的なところからつくり直して提案するのがミライエホームの進め方です。
こんな大変なこと、他社ではやりませんし、できないのではないかと思います。努力の甲斐あって、写真からセンスがほとばしるような素敵な家になりました。S様ありがとうございました。


