私たちが建てたいものを、建てよう。
それが、この家のはじまりでした。
ずっと、お客さまの暮らしを見つめて、
建て続けてきた私たちです。
何気ない毎日を心地よく過ごせること。
そんな特別な「ふつう」を
追求してきました。
ただ、あえて一度そこから離れることで、
新たな経験と技術を
獲得できるのではないか。
きっとそれは、これからの仕事の糧となり、
お客さまのお役に立てるはず、
と考えたのです。
まず、慣れ親しんだ仕事のプロセスを
手放しました。
社外に設計を依頼したのです。
組んだのは、
一級建築士事務所GLAの高野現太氏。
常識を疑いながら、
建築の概念さえも壊しながら、
私たちがつくれなかったものを、つくる。
建築の力を示したい、と思いました。
ミライエホームが、
どこまでたどりつけたのか。
この一棟が、答えです。
Feature
1 ワッフル天井と中庭。
表現したのは、
北海道における木造建築の新たなあり方。
木を隠すのではなく、
木の存在感がある家を建てたいと考えました。
断熱が求められる寒冷地では、
断熱材と外壁で「囲う」家とするのが定石。
しかし、私たちは柱と梁による構造を追求し、
象徴的なワッフル状の天井を考案。
外と中の中間のような空間を生み出す、
独自のデザインに行き着きました。
2 はじまりの壁。
異彩を放つ、そびえたつ黒色の壁。
周囲の景観や自然環境をふくめて、
ここに何があるべきかを計算し、導き出した形です。
外からは家の中を伺い知ることはできません。
壁の片隅にある小さな入口から足を踏み入れると、
先に伸びるのは、ほの暗い回廊。
外界とは異なる光や色を感じることでしょう。
未知なる空間体験は、ここから始まります。
3 想像を広げる、複雑さ。
ここは札幌中心部の限られた広さの土地です。
狭さを単に広く見せるだけなら、たやすいこと。
しかし、私たちは空間を細かく分けることにしました。
いくつも折り重なって、連続する空間の集積。
“見えすぎない”からこそ、掻き立てられる想像力。
「居場所」をそこかしこにつくることで、
豊かな空間体験を生み出すことに挑んでいます。
Architect
建築に魅せられた二人は、
互いに何を思い、建てたのか。
建築家 / 一級建築士事務所 GLA主宰
高野現太
1980年札幌生まれ。北海道大学大学院 工学研究科修了。2017年一級建築士事務所 GLAを設立。「JAPAN WOOD DESIGN AWARD」「JIA北海道支部 建築大賞」「JIA北海道支部 HK DESIGN AWARD」「きらりと光る北の建築賞」等において受賞多数。北海道科学大学非常勤講師。
「なぜ、私に…?」
お話を頂いた時の率直な感想です。
ただ、横川さんから
今回成し遂げたいことや想いを伺い、
またとない機会ということで、
協力させて頂くことを決めました。
横川さんからのオーダーは
「振り切ってほしい」ということ。
通常の仕事であれば、
最初のプランが建築家として
一番純粋というか、
尖ったものなのですが、
そのまま実現されることは皆無です。
しかし、このコンセプトハウスは
そのまま形となりました。
プロジェクトにおいて、
ミライエホームさんから
「No」と
言われた記憶がほとんどありません。
建築家の「こう見せたい」という意見を
尊重頂き、
「どう形にしていくか」を
密に議論できました。
ミライエホームさんの技術や経験が
あったからこそ、完成した建築です。
私が設計で意識しているのは、
空間に足を踏み入れた時、
何かしら心の動きをつくりたいということ。
このコンセプトハウスで、
どう心が動くのか。
ぜひ、一度足を運んで頂き、
その感覚を確かめてみてください。
一級建築士 / ミライエホーム代表
横川修一
1959年網走生まれ。関東学院大学建築学科卒。札幌の設計事務所、中堅ハウスメーカーを経て、2003年株式会社ミライエホーム設立。4人の子供の父、5人の孫のじいじ。
これは、
いわゆる「モデルハウス」ではありません。
どこに存在するかわからないような家族を
イメージして建てられたものではなく、
私たちの建築に対する想いを
表現したものです。
ミライエホームがより進化を遂げるため、
このコンセプトハウスを
建てる決断をしました。
そこで、つくり方から新しくするべく、
社外の建築家に依頼することにしたのです。
声をかけたのは札幌の建築家、高野現太氏。
彼の手掛ける建築には、
小綺麗にまとめるだけではない
挑戦心を感じていました。
代表作のひとつ「森の素形」は
無数の要素がつまっているのに、
それが破綻せず調和している。
私たちにはない、破壊力がある建築です。
プロジェクトで心を砕いたのは、
建築家の発想をできる限り
ピュアに形にすること。
図面上の理想で終わらせるのではなく、
精度高く形にする。
私たちのノウハウや経験、技術を発揮して
完成したのは、非常に特殊な建築です。
好き嫌いがはっきり分かれることでしょう。
他とは異なる家を求めている方、
ぜひ一度ご覧ください。
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札幌市豊平区豊平3条9丁目2番6号
TEL 011-821-3131
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